米JBoss、顧客を訴訟から保護へ-- Geronimoとの法的問題の行方は?

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20062054,00.htm

二つの記事がドッキングしているのでわかりずらいが

  1. JBossは自社の有料サポートサービスの顧客に今後起こり得る訴訟から保護すると発表した.
  2. ApacheJ2EEプロジェクトGeronimoJBossをコピーしていると主張

前者はSCOみたいに,「JBossを使っているなら金払え」みたいな訴訟から顧客は守られるということ.
これはいいとして問題は後者だ.JBoss自体はオープンソースだが当然ライセンスがあるわけでApacheの方がそのライセンスを無視して流用していると主張

以下英語記事より
http://news.com.com/2100-7344-5107915.html


"It has come to our attention that portions of the Geronimo program appear to be virtually identical or substantially similar to JBoss program source code," wrote David Byer, a lawyer with the firm Testa Hurwitz & Thibeault. The letter offered several examples.

"In addition to examples of what appears to be direct copying of JBoss source code in the Geronimo code base, JBoss also has observed a significant number of architectural similarities, similar naming conventions, and other indications that portions of Geronimo may constitute derivative works of JBoss source code," the letter said. Byer called on the Apache Software Foundation to bring the Geronimo software in compliance with JBoss' software license and to take action to prevent "improper copying from occurring in the future."

とコピーしてるやんと主張


Part of the conflict stems from the different licenses that the JBoss Group and the Apache Software Foundation use. The Apache license allows derivative works to be kept as proprietary software or released back to the community. JBoss uses the Lesser General Public License (LGPL), which requires any changes that are distributed to be made public.

ということでApache licenseとLGPLがバッティングしているらしい.
これ不正コピーというよりはライセンス上の問題だとおもうがそのあたりCNET Japanちゃんと訳してないなあ.いかんぞ.

これだけでは一方的なのでApacheの方を調べてみるとApache Geronimo project内部ではこの件についての議論が行われている模様

http://nagoya.apache.org/eyebrowse/ReadMsg?listName=geronimo-dev@incubator.apache.org&msgNo=4797

例えばこの主張など読むと(http://www.qos.ch/logging/jboss.html)JBossのほうがApacheLog4jとかコピーしてるやんと言っているわけで


It is very clear to me that the source code that the JBoss group claims as its own, is actually based on source code developed within the log4j project. Thus, in my opinion, the ASF has intellectual property rights on the source code mentioned in Exhibits A and B of the said letter.

ということで


jakarta好きだったのになぁ。。。

素直に、JBossのライセンスを引き継いで、枝分かれしたバージョンにしてくれたらよかったのに。。。

と結論するのは早すぎません?

MS、Office 2003のXMLスキーマを無償ライセンス

http://www.zdnet.co.jp/news/0311/18/nebt_14.html
これも原文を読んだほうがよい
http://zdnet.com.com/2100-1104_2-5108018.html

日本語訳では「米Microsoftは11月17日、Office 2003に使われているXMLベースのファイル形式を特許料無料でライセンスすると発表した。」と訳しているが,このroyalty-freeは著作権使用料無料と訳すべきだろう.それとも特定のスキーマの記述の仕方に特許が発生するのか?まさかね.

特許が発生するならかなりイヤ過ぎ.XML SchemaHello Worldをやるにはどうすればいいんだっけ?早く出願しなきゃ.

これで汎用的に使われるスキーマはOfficeのものになってしまうのか?さらに言えばSchema WarsはXML Schemaが勝利を収めるのか?

追記
The Danish governmentをオランダと訳している時点でダメすぎ
追記
CNETの訳の方がよいhttp://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20062050,00.htm

しかし


「Office 2003スキーマの完全公開とライセンスにより、Officeのプロプライエタリなファイル形式が初めて一般にオープンなものとなった。XMLが保証する通り、データが本当にポータブルなものであれば、今後企業はファイル形式の互換性をもとめてOfficeを買う必要がなくなる」と米Jupiter Researchのアナリスト、Joe Wilcoxはウェブログへの投稿文に記している。
は甘すぎ.昔この手の仕事をやったことがあるが,とくにワープロなんかだとドキュメントファイルを処理するアプリケーションのバグも含めて互換性が取れないと使い物になりません.(元アプリケーションと同じようにバグるようにプログラムを書く羽目になった.仕様はこっちが正しいんだぞと言っても無駄 TT)実装の互換性まではXMLは保証してくれませんな.

Microsoft Announces Availability of Open and Royalty-Free License For Office 2003 XML Reference Schemas

http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/nov03/11-17XMLRefSchemaEMEAPR.asp
公式発表

スキーマはこちらからダウンロードできる模様
http://www.microsoft.com/office/xml/default.mspx

ダウンロードした方の御意見
http://www2.xml.gr.jp/log.html?MLID=xmlusers&TID=8654&F=0&L=10&R=1

いきなりCドライブにインストールされるらしい
wordnet.xsdが696KBだそうな.

追記
続報http://d.hatena.ne.jp/moleskin/20031202#p4

ソフテック、高木浩光氏と共同開発したセッション管理自動検証ツール

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/11/17/1153.html
もちろんhttp://d.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/のお方
嫌味ではなく,高木浩光氏は名前がブランドになっちゃうのかな?

富士通、顧客対応の適任者を自動的に探すシステム

http://it.nikkei.co.jp/it/news/newsCh.cfm?i=2003111707778j0&h=1
自動的に適任者を探し出す(/.jp)
http://slashdot.jp/article.pl?sid=03/11/18/0128244&topic=105&mode=thread&threshold=-1

スラドではお笑いネタになっていたが実は


ちょうど昨日、セマンティック「ウェブ」なのかは微妙だけどコンファレンス2003 [intap.or.jp]というイベントでこれのプレゼンテーションを見てきたところです。

メインの人脈図ですが、部署などからの判別だけでなく、スケジューラなどと連動して、例えば「A氏とB氏は同じ会議に出席している率が高いので、面識があるはず」などというような推測もしながら生成されているそうです。この人脈図作成のためのデータは日々更新されていくので、人脈の変化にも対応できるとか。

ちなみに技術的には、各種文書からメタ情報を抽出して RDF を自動生成し、検索の際にヒットした各データの関係を人脈図として視覚化する、という感じだったかと思います

ということで実はセマンティックWebの応用事例だったらしい.ひょえー.

「息子の交通事故死なぜ」判決確定後に両親“再提訴”

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031118-00000304-yom-soci

一応.自分も交通事故で肉親を失っていると断っておく.
本来この手の意見を述べるのに特権的な立場が必要とは思わないけど.
最近,この手の話は多いが,結局こういう人たちが求めているのは,自分たちが信じられる真実であって,事実ではないんだよね.しかも最近の社会,特にマスメディアのありよう,さらにはマスとは対極にあるはずのこの日記のようなパーソナルなメディアすらもが,この手の主観的真実の追究を煽り立てる.そして被害者,犠牲者は常に全て正しいという風潮.
止める人間は周囲には誰もいない.いるわけがない.むしろけしかける人間ばかりだろう.この御両親はこの裁判で敗訴しても諦めずに一生真相の追究をやり続けるのかだろうか?
今の世の中,加害者にだけはなりたくないものだ.もちろん被害者はもっと嫌だが.
こういう世の中の行き着く先はI am sorryと言わない社会.何かお話するにも弁護士通してという社会になるんだろう,きっと.

バーチャル世界にも現実世界の法律を?(下)

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20031118208.html
昨日の続き
やはりまず仮想世界に存在する「モノ」に所有権が存在するかという話から始めないといけないらしい.
.hack//黄昏の腕輪伝説の第3話「不死鳥の羽」から出てくるプチグソの所有権はまだあのお姉さんにあるのだろうか?だとするとシューゴ君達はケーサツにタイーホされちゃう?
#ゲーム内限定だとしてもあの話は問題があると思うが
同じネタの.hack//SIGN 9話"Epitaph"はどうだろう?まあ最善の努力はしてるわけだし,おねーさんが予防接種してないのが悪いからセーフか?

ThinkPad X40についての検索

これがうようよ来る.基本的に発表前の製品についての情報は検索して見つからんというに.見つかるようなら何かの機密が漏れているわけでそっちの方が問題ですな.

こういうのはIBMの営業とかと親しくないと情報はGetできません.
ThinkPad Clubあたりの情報だとどうも12月初旬らしいといううわさですが.
あくまでうわさですな.