佐々木俊尚氏のblog

安易なコメントの嵐である。

それだけ大衆には人気がある、ちょっと面白い文面であり、恐らく人柄としても親しみやすいのであろう。


しかし、コメントを見ると弊害が目に付く。

当事者意識が抜けているのである

この点は割り引いていただきたい。

無いこと無いこと書いてきたというのは、そういうことである。
感想文であり、佐々木氏の立場は報道ではなくギャラリーである。

検察側、ACCS、弁護側、office氏とも身を削って審議を行っているのである。
まして孤立無援に近いoffice氏を支えているのは、技術者の矜持である。
オタクなんて言葉は使わないでもらいたい。


次に上げるNTT西日本の例など、アクセス方法をばら撒いた奴は思いっきり幇助である。

アクセス制御は掛かっていない。リンクをクリックするだけだが、識別符号が無い点、想定しない箇所に置かれていた点から、不正アクセス禁止法にはなり得ないであろう。


では、どこからが不正アクセスなのか。

office氏の守ろうとしている技術者の矜持が崩れたら、個々人は自分でサイトの信頼を確かめる術を失うことを今一度考えてもらいたい。大企業のサイトだから自分の大事な情報を一任して確かめないのでいいかと。

プレゼンに映してしまったことはoffice氏は最初から謝罪の意思を示している。
彼の論旨の展開に矛盾なきこと、これが彼の拠り所となっている。踏み外したことは認め、その後の姿勢は終始一貫している。

明日も、その姿勢を強い精神で維持してくれることを願う。

NTT西日本大阪支店の顧客情報6,707人分に外部から206回のアクセス

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/16/5427.html

漏洩した側の対応なんて、超巨大企業でもこんなもんの例である。
あんまり頭にきたので引き合いに使わせていただこう。

最初はWordで文書を公開したため、社内情報が含まれたままの恥を晒しまくりであった。
リンクが消えても文書が残っていたのは、関西はお笑いの本場だからだろうかとさえ思えてくる。

その後、スキャナで読み込んだ文になっている。google対策であろうか。
謝罪文にgoogle対策を施すとは、

世界の中心で謝罪を小声で叫ぶような会社である

http://www.ntt-west.co.jp/osaka/news/2004/041116/041116.html

更に、現状ではニュースリリースから謝罪へのリンクが消えている。
もう済んだことなんだ。

6,707人への謝罪が数日で終わり、全員の理解が得られるとは大したもんだ

その辺の他人事ぶりを、見事に高木浩光氏に指摘されている醜態ぶりも見事である。
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20041118.html#p01

千葉興銀、Faxの誤送信により顧客27名分の個人情報を流出

http://www.it-hoken.com/000962.html

こちらも凄い。

千葉興業銀行のサイトからは、あっという間に謝罪文が消えた。
http://www.chibakogyo-bank.co.jp/

もはや影もない。
http://www.chibakogyo-bank.co.jp/news/pdf/20041102_1.pdf

27名に菓子折りでも持って支店長が謝ればいいということか。