赤字を解消するには?
昨日に続いての話題。近鉄は年間30億もの赤字を抱えていて、それが本社の経営をも圧迫しているわけですが、
球団がこの赤字を少しでも解消するには、どのような方法があるのでしょうか?いくつか考えてみました。
本拠地移転
近鉄球団そのものを根本から改革することになりますが、個人的には、これが一番最良の選択になるのではないかと思います。
そもそも、近鉄は大阪を中心とした関西をマ−ケットにしていますが、大阪を中心とした関西は、
阪神への興味の方が圧倒的に高いのは、日ごろの報道姿勢をやTV中継を見ていれば明白です。
大阪ドームに観客が集まらないのは、単に阪神に押されているからでしょう。甲子園に年間300万人近く集まるのに、大阪の中心地に位置する大阪ドームに年間200万人すら集まらない現状。
大阪ドームで野球を見るくらいなら、甲子園に行く。関西人はそういう思考になってしまっています。
同じマーケットに阪神が入る限り、近鉄に勝ち目は絶対にありません。暗黒時代が続いても、阪神は近鉄よりも観客が集まったのですから。
どこに移転する?
この阪神という強すぎるライバルがいる関西というマーケットを思い切って捨て去るくらいの抜本的改革が必要だと思います。
今年から日本ハムが東京から北海道に移転します。日本ハムは東京というマーケットにおいて、
巨人という強すぎる強敵を前に、戦略的撤退を行ったのです。これは英断だと思います。
日ハムは北海道という、プロ野球人気がありつつ、かつ、他球団がマーケットとして、ほとんど開拓していない場所を選択しました。
元々、巨人の遠征や西武戦などで野球人気はあったので、日ハム移転は北海道のプロ野球人気の起爆剤になるのではないかと思ってます。
さて、日ハムは北海道に移転できましたが、近鉄を含め、経営のヤバイ球団には、今後、有力な移転先があるのでしょうか?
移転するということは、新たなマーケットを開拓するという意識がないといけません。
野球人気がそこそこあって、なおかつ他球団に犯されていないマーケットは、日本には2つしかありません。
東北地方と、四国地方です。この地方には球団が年間数試合の遠征はあるものの、
ほとんどの球団は力を入れて開拓していません。最も現実的なのは東北でしょう。
仙台を中心とした東北地方なら、比較的人口も多く、スタジアムなどの施設も整っていて、移転するとなってもすんなりと行くと思います。
もともとアマチュア野球も強い東北地方なので、プロ野球の球団が来るとなれば、住民はまず反対しないでしょう。
こういうまだ開拓されていない地方で、おらがチームを作っていく。赤字球団が将来売却を避けたいのであれば、
それしか方法はないと思ってます。おらがチームを目指して、福岡ダイエーホークスは大成功を収めました。
現在ダイエーは本社がヤバイので割を食ってますが、地元ファンにはとても愛されています。
移転することにおいて、最も重要視しなければいけないのは、ファンに愛されるチームを作る。これだと思います。
日ハムはファンとの交流を積極的に行い、新庄という人気のある選手まで獲得して、
ここからチーム作っていくという雰囲気が表れています。今後、こういう球団が増えていくのではないかと思ってます。
そして、移転するのであれば、真っ先に仙台市の名前が挙がることでしょう。