球団の一部を売却する

今回の近鉄ネーミングライツと似たような方法です。ようするに、近鉄球団の一部を売却する方法です。
例えば、選手のユニフォームやヘルメットや各種器具にスポンサー広告をつけるだとかの方法。
この案は既に一部取り入れられていて、金融関係がスポンサーについたことで、物議を醸しだしました。
他だと、オリックスや横浜などが行っている、2軍のチームをスポンサーに売却すること。
球団名やユニフォームも変わりますが、2軍の運営はスポンサー資金で賄われるので、5〜7億程度は解消されるでしょう。

年俸カット

これも既に行われています。高額契約の選手を捨て去り、他の選手の年俸も細かくケチること。
昨年、ローズを放出して、球団は一気に5億近い年俸が浮くことになりました。
他にも、3割打者に対してダウン提示をしたりなど、厳しい査定で契約更改に望んでいます。
できることなら、中村ノリと結んだ6年36億の契約も見直したいはずですが、複数年契約なので、できないようです。

本拠地移転

近鉄球団そのものを根本から改革することになりますが、個人的には、これが一番最良の選択になるのではないかと思います。
そもそも、近鉄は大阪を中心とした関西をマ−ケットにしていますが、大阪を中心とした関西は、
阪神への興味の方が圧倒的に高いのは、日ごろの報道姿勢をやTV中継を見ていれば明白です。
大阪ドームに観客が集まらないのは、単に阪神に押されているからでしょう。甲子園に年間300万人近く集まるのに、大阪の中心地に位置する大阪ドームに年間200万人すら集まらない現状。
大阪ドームで野球を見るくらいなら、甲子園に行く。関西人はそういう思考になってしまっています。
同じマーケットに阪神が入る限り、近鉄に勝ち目は絶対にありません。暗黒時代が続いても、阪神近鉄よりも観客が集まったのですから。

どこに移転する?

この阪神という強すぎるライバルがいる関西というマーケットを思い切って捨て去るくらいの抜本的改革が必要だと思います。
今年から日本ハムが東京から北海道に移転します。日本ハムは東京というマーケットにおいて、
巨人という強すぎる強敵を前に、戦略的撤退を行ったのです。これは英断だと思います。
日ハムは北海道という、プロ野球人気がありつつ、かつ、他球団がマーケットとして、ほとんど開拓していない場所を選択しました。
元々、巨人の遠征や西武戦などで野球人気はあったので、日ハム移転は北海道のプロ野球人気の起爆剤になるのではないかと思ってます。
さて、日ハムは北海道に移転できましたが、近鉄を含め、経営のヤバイ球団には、今後、有力な移転先があるのでしょうか?
移転するということは、新たなマーケットを開拓するという意識がないといけません。
野球人気がそこそこあって、なおかつ他球団に犯されていないマーケットは、日本には2つしかありません。
東北地方と、四国地方です。この地方には球団が年間数試合の遠征はあるものの、
ほとんどの球団は力を入れて開拓していません。最も現実的なのは東北でしょう。
仙台を中心とした東北地方なら、比較的人口も多く、スタジアムなどの施設も整っていて、移転するとなってもすんなりと行くと思います。
もともとアマチュア野球も強い東北地方なので、プロ野球の球団が来るとなれば、住民はまず反対しないでしょう。
こういうまだ開拓されていない地方で、おらがチームを作っていく。赤字球団が将来売却を避けたいのであれば、
それしか方法はないと思ってます。おらがチームを目指して、福岡ダイエーホークスは大成功を収めました。
現在ダイエーは本社がヤバイので割を食ってますが、地元ファンにはとても愛されています。
移転することにおいて、最も重要視しなければいけないのは、ファンに愛されるチームを作る。これだと思います。
日ハムはファンとの交流を積極的に行い、新庄という人気のある選手まで獲得して、
ここからチーム作っていくという雰囲気が表れています。今後、こういう球団が増えていくのではないかと思ってます。
そして、移転するのであれば、真っ先に仙台市の名前が挙がることでしょう。